【名古屋市千種区】彼岸花の穴場! 覚王山の「日泰寺奉安塔」近くにプチ群生地があったよ♪
2025年は9月後半になっても厳しい残暑が続いていましたが、ここ1、2週間は気温も下がり、やっと彼岸花(ヒガンバナ)も咲いていますね。
愛知県内の彼岸花の名所というと、半田市の矢勝川や豊田市の逢妻女川が有名ですが、このサイトのエリアの名東区と千種区にもないものかとずっと探していました。もちろん東山動植物園にも彼岸花はありますが、自然に咲いているところはないかなと調べていました。
すると、覚王山日泰寺の「奉安塔」付近に咲く場所があるらしいとInstagramで知ったので、見に行ってみました!

日泰寺舎利殿
日泰寺といっても、参道がある華やかな本堂の方ではなく、姫池通を挟んで東側にある敷地の方です。「末盛通2」の交差点を北上し、「レクサス覚王山」のある「姫ヶ池通1」の交差点を右に曲がると、「日泰寺舎利殿」と書かれた門があります。この奥の方に仏舎利が安置されている「奉安塔」がありますが、一般の方は塔の前までは行くことができないそうです。この門からの参拝になります。本殿がある方は賑やかですが、この辺はしんと静まり返っています。
この門を通り過ぎ、少し進みます。
あっ、咲いてる! 歩道沿いに咲いているのがすぐに見つかりました。
もうちょっと引くとこんな感じ。矢作川や逢妻女川のような一面の真っ赤な絨毯状態ではありませんが、思ったよりもたくさん咲いています。
こんな感じで墓地沿いの道にポツンポツンと群生しています。この写真の左側の日泰寺の墓地は25,000坪もあるそうで、名古屋名家の墓所が多いそうです。この道は反対側も墓地で、この先にも日泰寺の墓地が広がるので、暗くなるとなかなかの怖さ……! 日本では彼岸花は墓場の花というイメージがありますが、本当に咲いてますね。
寄りで撮ると、大きな群生地のように見える?! 撮影したのは2025年10月3日ですが、ちょうど見頃でした。枯れた花はまだほとんどありませんでした。
彼岸花(曼殊沙華)はお彼岸の頃に咲くのでこう呼ぶそうですが、球根(鱗茎)に毒があるので、これを食べたら「彼岸行き」になるから、という説もあるそうです。お彼岸の頃に葉も生えずに突然真っ赤な花が咲く様子は、やはりなんとなく禍々しいものを思わせるのでしょう。
この炎のような独特の花の形状も、どこかただならぬものを感じさせるのかもしれません。長野県薬剤師会のサイトによると、彼岸花には全国で数多くの別名・方言があるそうで、天蓋花、幽霊花、死人花、捨子花、金燈花、葬式花、墓花、地獄花、火事花、蛇花、剃刀花、狐花、灯籠花など不吉なものばかりです。
彼岸花は英語では大きく開いた花がクモの足のように見えることから「Red Spider Lily」と呼ぶそうですが、日本のような不吉なイメージはなく、通常の美しい園芸種として楽しんでいると聞きます。しかし「地獄少女」や「鬼滅の刃」など日本のアニメのエンディングに「死の花」としてよく登場するので、近年SNSでそのようなイメージが広がっているという記事を読んだことがあります。
あと1週間もするとだいぶ枯れてしまうと思うので、今がチャンス! 彼岸花は形が面白いので撮影したくなる花ですよね。素敵な写真を撮ってみてください♪
「覚王山日泰寺奉安塔」付近の彼岸花が咲いている場所はこちら↓