【名古屋市千種区】名古屋大学にオープンした共創拠点「ComoNe(コモネ)」に行ってきました! 7/5は誰でも参加できるイベント「コモの市」開催
2025年7月1日に名古屋大学東山キャンパスにオープンした共創拠点「ComoNe(コモネ)」に行ってきました! 東海国立大学機構が運営する施設で、名古屋大学・岐阜大学の学生や教職員だけでなく、企業、近隣の方、子どもたち、アーティストなど、すべての人に開放された探究空間です。大人も子どもも誰でもウェルカム! 様々な設備や多様なプログラムを通して、世代や領域を超えたつながりから、新しい交流や価値が生まれることをサポートする施設だそうです。
Common Nexus(愛称「ComoNe」)のオープンについては2025年6月23日の記事でお知らせしていますので、どんなことをする施設なのかはこちらをご覧ください。
ものすごくざっくり言うと、「大学が運営する大規模でクリエイティブなコワーキングスペース」のような施設です。アート系はもちろん、ノーベル賞受賞者を多数輩出している名古屋大学らしく、科学分野でもコラボレーションできるのが「ComoNe」の強みですね。
「ComoNe」のある素敵な風景
地下鉄「名古屋大学」駅と直結の「ComoNe」。地下で入口が繋がっていますが、一旦地上に出て、この風景を是非見てみてください! 長らく工事の仮囲いでふさがれていた名古屋大学の入口が、緑の明るく開放的な空間に。カラフルな「ComoNe」のサインがお出迎えしてくれて、ワクワクします。
名古屋大学は元々地域に開かれた大学で、博物館などは一般の方も自由に見学できますが、この入口の誕生で学生でなくても「Welcome!」と言われているような気持ちになります。

豊田講堂
山手グリーンロードを挟んだ向かい側は、おなじみの「豊田講堂」です。通りの両側に芝生が広がる、とても気持ちのいい風景になりました。
「ComoNe」には屋上の芝生の中を通っても行けますし、横からも入れます。芝生は現在養生中ですので、白い道のところだけにしか入れません。芝生で寝ころぶのはもうしばらくお待ちください。
正面から見た弧の両端はこのような通路になっています(1階)。
名古屋大学駅方面から上の写真の通路を進んだ、「ComoNe」の反対側の入口です。こちら側も芝生広場があります。
「ComoNe」の建築を手掛けた建築家 小堀哲夫氏によると、この芝生の生えた画用紙をたわませたようなデザインは
キャンパスの中心に広がる緑の広場は豊田講堂と名古屋の街を結ぶ軸性を持ち、人間の活動や創造性が自由に発現できる大きな器です。
かつての「谷戸(やと)」と呼ばれる谷状の風景や以前の公園をイメージしたこの場所は、地域にも開かれた普遍的な空間でもあります。地下に広がる一つ屋根の空間は、地下鉄と繋がり人々と活動と自然が立体交差します。可能性が未来に、世界に広がっていくことを期待しています。(公式サイトより)
というイメージから作られたそうです。
この写真の左側が中央図書館です。スタバもあります。
「ComoNe」の中に入ってみよう!
「ComoNe」は屋上・1階・地下1階の三層構造になっています。1階角の入口から入ります。
中には吹き抜けの大空間が広がっています。たくさんの学生さん達が思い思いに過ごしていました。では地下1階に下りてみましょう。
階段状のベンチでは、学生の皆さんがノートPCで作業したり、談笑していたり。
「ComoNe」のロゴのモチーフが天井から吊り下げられていました。ロゴの成り立ちは
Common Nexusで活動する人々の知恵やネットワークの重なりを、土壌の中の生態系の多様性に見立てて表現しました。このロゴは有機的な形態の中に、対照的なピクセル表現が組み合わさることで、多様な個の存在を際立たせつつ、相反する物事が融合し、New Standardsを生み出す土壌となるComoNeのあり方を示しています。(公式サイトより)
というものだそうです。
座る所がたくさんあるので、サークルで集まったり、友達と待ち合せたりと便利に使えそうですね。
靴を脱いで上がる「小上がり」というスペースも。お子さん連れによさそうです。
ソファもあります。今回学生さんの顔にぼかしを入れていて気付いたのですが、寝ている人が多い! (笑) まだまだ眠いお年頃ですね。
この写真の奥が中央図書館に続く出口で、地下鉄駅から図書館までを繋ぐ「PASSAGE」というメインストリートが地下1階を貫いています。
売店もあります
売店(KIOSK)もあります。小腹が空いたらおやつも売っていますよ。
「名大グッズ」がいろいろ売っていました。「名大ゴーフル」などのお菓子は、お土産にいかがですか?
名古屋大学を受験する時は、このような名大グッズをお守りにしてみては?
コーヒーマシンもあります。コンビニのように売店で購入してください。電子レンジで売店で買った食べ物を温めることもできます。
「ComoNe」の施設
「ComoNe」は全ての人が使える施設ですが、月額制の会員になると活動の幅が広がります。「MEMBERS ONLY」とあるラウンジのコワーキングスペースも使うことができます。(非会員のドロップイン利用も可能。詳しくは利用料のページをご覧ください)
大きな本棚のある「ROOTS BOOKS」というスペースはとても印象的。
「ROOTS BOOKS」は月額2,000円で自分の好きな本を並べることができる「棚主」スペースです。あなたの人生を変えた本など、他の人に読んでもらいたい本を並べてみませんか? 棚主になると、棚主同士のイベントに参加することもできるそうです。
既に棚主になった方の棚です。こちらの方は建築に特化した本を並べていらっしゃいます。
「ComoNe」にはあちこちに「STEAM GALLERY」というギャラリーがあり、作品が展示されています。「アートと科学の境界を越える」作品を展示するそうです。こちらは「ミテルス と トキアカス」という作品です。
これは屋上の映像をリアルタイムでスクリーンに映していて、中央の機械に息を吹きかけると屋上の設備からシャボン玉が出てくるという仕掛けです。
この日は館内見学ガイドツアー(無料)に参加したので、特別に現在は館内からは出られない屋上に行かせてもらいました! この写真の左側の人がいるところからシャボン玉が出るはずだったのですが、あいにく不調で出ませんでした。残念!
見学ツアーは毎日開催されているので、予約してご参加ください。
こちらは「phaino 〜話さない対話の発見〜」というインスタレーション作品です。
こちらは「代替を超えるバイオ素材ー自分で育てるおもちゃキットMYMORI」。自然由来の菌糸体を使って「育てて遊ぶ」体験ができる、子ども向けのバイオものづくりキットだそうです。
こちらは「FAB SPACE」という工作機械を使うことができる作業スペースです。3Dプリンターやレーザー加工器、刺繍ミシンなどを使うことができます。ドロップインでも使えるそうです。個人ではなかなか手の出ない高価な機械を、ここで試してみませんか? 私も前々から作品作りでレーザーカッターを使ってみたかったので、ちょっとやってみようかな?
こちらは「キッチン」です。お料理教室などを開催してみては?
階段を上って1階の「BRANCH」というガラス張りのスペースです。時間制のレンタルスペースで、日々の制作活動の発信や展示に利用できます。外部に面しているので外からもよく見えます。会議などにも使えそうです。「BRANCH」は大小様々な広さのものが数室あります。非会員も使用できますが、会員になると割安で使えます。
1階のコワーキングスペースでは、学生さんたちが勉強していました。大学だから当たり前ですが、「ComoNe」では勉強している人が多かった印象です。さすが名古屋大学!
7月5日はオープニングイベント「コモの市 #00」を開催!

プレスリリースより
2025年7月5日(土)は、オープニングイベント「コモの市 #00」が開催されます!
トークセッションや建築家の小堀哲夫氏と回るCommon Nexus施設ツアー、公募型プログラム「ねのねプログラム活動プロジェクト紹介」、コンサート、ワークショップ、キッチンカー出店など盛りだくさん!
事前予約チケットはもういっぱいになってしまったようですが、「コモの市」は3ヶ月ごとに開催されるそうですので、今後もお楽しみに!
様々な活動ができる「ComoNe」で、あなたの自己表現を広げてみませんか? 隣の席でコーヒーを飲んでいた人が、才能あふれるアーティストだったりして、思わぬ出会いでコラボレーションできたりするかもしれませんよ!
「ComoNe」はこちら↓