【名古屋市千種区】8/29、覚王山「揚輝荘」の「聴松閣」が入館無料になるそうです!
2024年8月29日(木)、覚王山「揚輝荘」のシンボルである「聴松閣」が入館無料になるそうです! この日は「聴松閣」が開館して11周年ということで、これを記念しての入館無料だそうです。「揚輝荘」の北園庭園は入場無料ですが、南園の「聴松閣」は一般/大学・高校生300円の入場料がかかりますので、いつもは「聴松閣」には入らなかった方も中を見学できるチャンスです。
当日は入館先着200名様にひのき製のオリジナルしおりがプレゼントされるそうです。
「揚輝荘」は、松坂屋の初代社長である15代伊藤次郎左衛門祐民(いとうじろうざえもんすけたみ)氏が、大正から昭和初期にかけて別荘として建設した、名古屋の近代における郊外別荘の代表作です。約1万坪の丘陵地の敷地に、池泉を巡らせた美しい庭園やお屋敷、茶室などが点在しています。「聴松閣」は「揚輝荘」を象徴する建物です。
祐民氏は経営者・財界人としての活躍だけではなく国際交流などの社会活動もしていたので、「揚輝荘」は個人の別荘としてだけではなく迎賓館および社交場として華やぎを見せていました。皇族、政治家、実業家、文化人など各界の名士が訪れ、園遊会、観月会、茶会などが数多く開かれたほか、アジアの留学生の寄宿舎として、国内外の交流の場にもなっていたそうです。
戦争中の空襲による被害や老朽化で建物は傷み、開発によって敷地や建物の大半が失われていましたが、主要な部分が残されていたので、平成19年(2007年)に名古屋市に一部寄附されました。さらに平成20年(2008年)には聴松閣を含む5棟の建造物が市指定有形文化財に指定され、名古屋市の歴史的・文化的資源として市民共有の貴重な財産となっています。
平成25年(2013年)には聴松閣の修復整備工事が完了し、地域の歴史・文化を伝える施設として一般公開が開始されました。
「聴松閣」の旧食堂は現在は喫茶室兼休憩室となっています。「名古屋コンシェルジュ」の「揚輝荘」のページには「南園聴松閣1階には皆様がご自由に休憩をして頂ける休憩所がございます。休憩所ではお客様のお持ちになった飲食物を召し上がって頂くことも出来ますのでお気軽なご利用を心よりお待ち申し上げます。」と書いてあるので持ち込みもできるようです。
「聴松閣」はハーフティンバー様式(主にアルプス以北で見られる木造建築様式)の洋館ですが、1・2階は英国風・中国風の意匠が取り入れられています。地階はインド風の様式で、ステージを備えた旧舞踏室(現在は多目的ホール)がありイベントが開かれます。旧更衣室のような和室も。
1・2階の各部屋は展示室になっており、不定期で特別展が開催されることも。聴松閣地階 多目的ホール・集会室は借りる事もできます。格安ですのであなたもコンサートなどを開いてみては?
「揚輝荘」の敷地には緑があふれ、すぐ近くにおしゃれなお店でにぎわう覚王山の街があるとは信じられないほど。歴史的な建築と美しい庭園を見に、「揚輝荘」に行ってみませんか?
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