【名古屋市千種区】”見えない障害”を周知する「発達療育マーク」を知ってほしい!「千種郵便局」で発達障害者支援・ヘルプマークグッズ販売中だそうです

発達療育マーク

千種郵便局の無人販売コーナー(田辺ライフコンシェルジュ様ご提供)

今池駅前の「千種郵便局」の無人販売コーナーで、2025年9月現在「発達療育マーク」「ヘルプマーク」のアクリルキーホルダーなど、障害者支援のグッズが販売されているそうです!

ヘルプマークとは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方を始め、援助や配慮を必要としていることが外見からは分からない方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成されたマークです。2012年に東京都福祉保健局が作ったピクトグラムで、当初は東京都独自の取り組みでしたが、現在は全国の自治体に広がっています。

分かりやすい例で言うと、一見健常者のように見える人がバスや電車の優先席に座っていても、ヘルプマークをつけていればいらぬトラブルを防ぐことができます。席を譲るのもスムーズにいきますね。

・障害者に関係するマークの一例(内閣府)

「発達療育マーク」について

発達療育マーク

「発達療育マーク」(田辺ライフコンシェルジュ様ご提供)

「ヘルプマーク」は東京都が著作権を持ち、商標登録されている公的なマークですが、今回千種郵便局で販売されているグッズで使われている「発達療育マーク」は、この販売について情報を送ってくださった、岐阜県多治見市のコンサルティング会社「田辺ライフコンシェルジュ」の田辺さんが作成したものだそうです。ヘルプマークからさらに一歩進んで、発達障害・知的障害・自閉症・精神疾患を持つ方への配慮を目的としたマークです。

息子さんのアイデアから生まれたヘルプマークシール

田辺さんのご家庭には最重度の知的障害を持つ娘さんがいらっしゃるそうです。感覚過敏がありコロナ禍でもマスクがつけられず、外出時に大変苦労したそうです。その時、息子さんが妹さんのために「私は見えない障害があります。マスクつけられません」と印刷したシールを自由研究で作成し、胸や背中に貼ることで外出がぐっとしやすくなったそうです。「たなべさんちのシール」としてこのシールをネット販売したところ全国から問い合わせがあり、そんなに需要があるのならと東京都福祉保健局の許諾を得て「使い捨てヘルプマークシール」が誕生したそうです。

さらに、車の障害者マーク(車椅子のあのマークですね)では実情が伝わらない経験から、発達障害や自閉症など外見では分かりにくい障害を表す「発達療育マーク」を考案し、商標登録も行ったそうです。田辺さんのご家族だけで活動しているので苦労はあるものの、現在は岐阜県を中心に公共施設で設置が進んでいるそうです。車用のステッカーも発達療育マーク公式STORESで販売したり、全国のローソンプリント・ミニストッププリントから発達療育マークシールなどが購入できるようにもなったそうです。最近ではキーホルダーが欲しいという声もあり、今回販売開始したそうです。

なお「発達療育マーク」のデザインは、療育で体幹を鍛えるバランスボールをピクトグラムにしたものだそうです。

千種郵便局で販売しているものをご紹介!

千種郵便局

千種郵便局

千種郵便局の無人販売コーナーでの販売は、2025年8月5日からスタートしたそうです。終了日は現時点では未定だそうです。多くの方のお役に立てればということで、状況に応じて調整するそうです。岐阜県の多治見郵便局、愛知県では春日井郵便局でも無人販売をしているそうです。

使い捨てヘルプマークシール

使い捨てヘルプマークシール(田辺ライフコンシェルジュ様ご提供)

■使い捨てヘルプマークシール

田辺さんの息子さんのアイデアから生まれた画期的なシールです。耐水のものもあります。ヘルプマークはストラップ状になっているものが多いですが、カバンを持たない人にはちょっと不便かもしれません。シールなら外出時にペタッと服の上に貼るだけでいいので簡単です。

使い捨てヘルプマークシール

使い捨てヘルプマークシール(田辺ライフコンシェルジュ様ご提供)

こんな風に腕や背中にペタッと貼ってお出かけしましょう!

発達療育マーク

アクリル発達療育マークキーホルダー(田辺ライフコンシェルジュ様ご提供)

■アクリル発達療育マークキーホルダー

ご要望により販売開始したアクリル製の発達療育マークキーホルダーです。まずはこのマークをもっと知ってもらうためにも、たくさんの方に使っていただきましょう!

ヘルプマークアクリルキーホルダー

アクリルヘルプマークキーホルダー(田辺ライフコンシェルジュ様ご提供)

■アクリルヘルプマークキーホルダー

おなじみのヘルプマークを、キーホルダーにしました。バッグにつけたりしたい場合はこちらを。

ほじくった向こう側アートキーホルダー

ほじくった向こう側アートキーホルダー(田辺ライフコンシェルジュ様ご提供)

■ほじくった向こう側アートキーホルダー

「障害者アートの向こう側」がコンセプトの「ほじくった向こう側」(後述)のアートキーホルダーです。サボテンアートSABOKURI(サボクリ)と美濃焼のコラボ商品です。

「ほじくった向こう側」とは?

発達療育マーク

ほじくった向こう側×恵那川上屋 岐阜・多治見サブレ(田辺ライフコンシェルジュ様ご提供)

近年日本でも「アールブリュット」と呼ばれる発達障害・知的障害者によるアートが注目され、全国各地で展覧会が開催されています。日本語で「生(なま/き)の芸術」と訳されるアールブリュット。伝統や流行・教育などに一切左右されず、自身の内側からわきあがる衝動のままの表現の向こう側をほじくったら、ほじくった向こう側にはなにがあるのだろう・・・。「ほじくった向こう側」はそうしたコンセプトによる、障害者アートグッズのブランドです。商品の売り上げの10%をコラボしたアーティストに支払い、療育継続社会を目指す、障害者支援プロジェクトの一環だそうです。

「岐阜・多治見サブレ」は栗きんとんで知られる恵那市の和洋菓子店「恵那川上屋」とのコラボレーション商品で、田辺さんの娘さんが描いた絵をパッケージに使っています。この「HOJIKURI」というキャラクターは「ほじくった向こう側」の商品に多数使われています。(こちらは千種郵便局での販売はありません)

発達療育マーク

HOJIKURIグラス(田辺ライフコンシェルジュ様ご提供)

こちらのグラスは多治見市のふるさと納税返礼品にも登録されたそうです。(千種郵便局での販売はありません)

この記事を書いていて、田辺家のみなさんの絆を感じました。障害を持った方への支援を地元岐阜の街おこしに絡めたプロジェクトにも、「なるほど!」と感心いたしました。

千種郵便局に無人販売コーナーがあるのも今回初めて教えていただき、「見えない障害」を周知する方法として、人が集まる郵便局という場所を活かした良いアイデアだと思いました。「発達療育マーク」「ヘルプマーク」で、誰もが生きやすい社会になればいいですね! 千種郵便局に寄ったら、ぜひ無人販売コーナーを覗いてみてください。

* 田辺ライフコンシェルジュ様 、情報のご提供をいただき誠にありがとうございました。

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